ブロードウェイでの成功を夢見る名もなきダンサーたちの光と影を真正面から描いた、ブロードウェイミュージカルの金字塔的傑作「コーラスライン」。1975年に初演され、翌1976年のトニー賞で最優秀ミュージカル賞・演出賞・振付賞・脚本賞・楽曲賞など計9部門を制覇。ピュリツァー賞演劇部門でも受賞を果たした。1985年、ハリウッドでミュージカル映画化。初演版は約15年の大ロングランの末、1990年に閉幕した。2006年、初演版の演出・振付を踏襲したリバイバル版が開幕し、トニー賞最優秀ミュージカルリバイバル賞にノミネート(2008年閉幕)。同公演のキャスティング模様を綴った2008年のドキュメンタリー映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」も、大きな話題を集めた。
同リバイバル版の来日公演は2009年、2011年に行われ、このたび、7年ぶりの来日公演が実現することが発表された。
「コーラスライン」とは…
胸高鳴る音楽とダンス。ゴージャスな舞台セットや、きらびやかな衣裳。スポットライトに包まれたスター。そんな脚光をわずかしか浴びることのない、アンサンブルダンサーたちの物語を描きたい──。マイケル・ベネットはそんな想いを胸に抱き、ダンサーたちを集めて長いインタビューセッションを行った。それが『コーラスライン』の原型となって、アカデミー賞に輝く名作曲家マーヴィン・ハムリッシュが彼らの人生を素晴らしい旋律で彩り、ブロードウェイミュージカル史に燦然と輝く大傑作が誕生。
歌・ダンス・演技の3拍子がそろった〈トリプルスレット〉と呼ばれる確かな実力を備えながらも、オーディションや舞台を次々と渡り歩く、名もなきダンサーたち。苦悩や挫折、年齢・容姿・人種といった自分らしさと向き合いながら、ひたすら夢に向かって邁進する彼らのひたむきな人生は、暗闇に包まれた客席で華やかな舞台を見つめる私たち観客の姿とも重なる。
飾り気のないシンプルな舞台で繰り広げられる『コーラスライン』は、かつてないほどにストレートで熱い感動を呼び覚ます新しい形のミュージカルとして、ブロードウェイそして世界中を席巻した。その魅力は21世紀の今も色褪せることはない。〈愛する夢のために、すべてを賭け、悔いのない人生を生きる。〉その先に訪れる圧巻のフィナーレは、舞台上のダンサーたちだけでなく、毎日を懸命に生きるすべての人々に贈られるセレブレーションでもあるのだ。
来日公演は2018年8月から東急シアターオーブ(渋谷)を皮切りに、大阪、静岡他で行われる。
また、演出家「バーヨーク・リー」が、NHK BS-1 「奇跡のレッスン」に出演。「コーラスライン」来日前にミュージカルについてより深く学ぶことのできる絶好のチャンスである。放送予定は10月22日(日)21:00〜。お見逃しなく。
【公演概要】
公演名:ブロードウェイミュージカル『コーラスライン』
生演奏 / 英語上演 / 日本語字幕あり)
会 場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)
地方公演: [大阪公演] オリックス劇場 [静岡公演] アクトシティ浜松 大ホール 他
公式ホームページ:http://www.ACL2018.jp
奇跡のレッスン
「ミュージカル編 バーヨーク・リー(アメリカ)」
放送日:2017年10月22日(日)
第1部 21:00〜21:50 挑戦!高校生版「コーラスライン」
第2部 22:00〜22:50 思春期のモヤモヤを表現に変えよう!
第3部 23:00〜23:49 人生に 脇役はいない