Stagebook MAGAGINE

舞台・演劇情報「Stagebook MAGAGINE」

INTERVIEW

ルー大柴インタビュー『TOCTOCあなたと少しだけ違う癖』汚言症の紳士役に挑戦!

2019/02/07

「トゥギャザーしようぜ!」とハイテンションでテレビCMに登場したルー大柴さんに強烈な印象を持った人も多いのではないだろうか。その後も英単語を交えて話をする「ルー語」が話題になるなど、独特のキャラクターを確立している。 ルー大柴さんが久しぶりに舞台出演する。2019年2月28日(木)から3月10日、東京・中野ザ・ポケットで上演される『TOCTOCあなたと少しだけ違う癖』で、汚言症のフランス人老紳士を演じる。 舞台稽古が始まって1週間、ルー大柴さんを稽古場に訪ねてお話を伺うことができた。今回の舞台への意気込みと2013年に師範となった茶道・遠州流について、時折ルーさんならではのジョークを交えながら語っていただいた。    ――私はかつて妹と一緒にルー語みたいなことをやっていて、とてもルーさんに親近感を持っていました。今回面白そうな作品にルーさんが出演されるとのことで、興味津々に思って ...

INTERVIEW

ウンゲツィーファⅫ『さなぎ』 演出・本橋龍氏インタビュー

2019/01/27

2019年2月8日(金)から11日(月)にかけて、東京・東中野の驢馬駱駝(ろまらくだ)で、劇団ウンゲツィーファ公演『さなぎ』が上演される。 それに先立ち、脚本と演出を手掛ける本橋龍さんに話を聞くことができた。昨年、北海道戯曲賞を受賞した若き演出家が、今回の公演にかける意気込みと演劇について熱く語る。  ――劇団名の「ウンゲツィーファ」とはどういう意味ですか? フランツ・カフカの『変身』という作品で「虫になる」という表現があるんですけど、原文で「ウンゲツィーファになる」と書いてありました。最近改めて翻訳されたものを読むと「虫になる」が「ウンゲツィーファになる」とそのまま書いてあったんです。 ウンゲツィーファという意味が虫ではなくて「いけにえにできないほど汚れた動物」というようなことを意味するのに、日本では完全に「虫になる」と訳されていて、その差が個人的に面白いなと思いました。 この作品を僕が ...

TOPICS
暗くなるまで待って

加藤和樹、凰稀かなめW主演『暗くなるまで待って』開幕! 初日前囲み会見&公開舞台稽古レポート

2019/01/26

ミュージカルで活躍する加藤和樹さんが本格的な悪役に挑戦し、元宝塚宙組トップスター凰稀かなめさんが盲目の若妻を演じることで話題の『暗くなるまで待って』。1966年にブロードウェーで初演、1967年にはオードリー・ヘプバーン主演で映画化された名作が、2019年1月25日(金)に東京・サンシャイン劇場で開幕した。日本では10年ぶりの再演となる。 初日に先立ち1月24日(木)、W主演の加藤和樹と凰稀かなめ、高橋光臣、猪塚健太、松田悟志、演出を手掛ける深作健太ら(敬称略)が登壇した初日前囲み会見と公開舞台稽古が行われた。これから始まるサスペンス劇に登場する出演者とは思えないほど和気あいあいとした雰囲気の中で会見は進んだ。 登壇した6人の主なコメントは以下のとおり。 加藤和樹(ロート):正直いい意味でも悪い意味でもどうなるか分からないですが、果たしてどう見えるのかというプレッシャーを感じつつ、いい緊張 ...

INTERVIEW
Le Père 父』 演出家ラディスラス・ショラー氏

日本初演『Le Père 父』 演出家ラディスラス・ショラー氏インタビュー!

2019/01/24

日本だけでなく、多くの国で社会問題となっている認知症。介護をすることやされることを考えると、明日は我が身だと思う人も多いだろう。ともすれば重くなってしまうテーマに真正面から向き合い、悲劇でありながら時に笑いも起きてしまう斬新な作品『Le Père 父』が誕生した。 2012年にフランス・パリのエベルト劇場で初演、その後、英国・シアター・ロイヤル・バース、米国・ブロードウェイなどで上演された『Le Père 父』。2019年2月2日(土)から東京芸術劇場シアターイーストで、待望の日本初演が開幕する。主人公のアンドレを橋爪功さん、娘アンヌを若村麻由美さんが演じる。 今回フランスでの『Le Père 父』の演出を手掛けたラディスラス・ショラー氏にお話を伺うことができた。日本で初めて舞台演出に携わる氏が、総勢6名の出演者をどのように率いているのか、たっぷり語っていただいた。  ――今回初めて日本で ...

INTERVIEW
凰稀かなめ

『暗くなるまで待って』盲目の女性スージーを演じる凰稀かなめインタビュー!

2019/01/15

  1966年にブロードウェーで初演、1967年にはオードリー・ヘプバーン主演で映画化された名作『暗くなるまで待って』。日本でも何度か舞台化されている作品が、2019年1月25日(金)から2月3日(日)にかけて東京・サンシャイン劇場で上演され、その後兵庫、名古屋、福岡公演が行われる。 物語の軸となる盲目の女性スージーを演じるのは、元宝塚宙組トップスター凰稀かなめさん。宝塚を退団してからも積極的に舞台出演し、昨年末に文化庁芸術祭演劇部門(関西)で新人賞を受賞した。舞台人として勢いのある凰稀さんに、『暗くなるまで待って』の稽古場で、お話を伺うことができた。  ――まずは文化庁芸術祭演劇部門(関西)新人賞受賞おめでとうございます。受賞が決まった時の気持ちをお聞かせください。 ありがとうございます。まさかいただけるなんて思っていなかったので、「おう!」って感じでした(笑)。 ――舞台『さ ...

TOPICS
convoyshow-one

THE CONVOY SHOW vol.36『ONE!』開幕! ゲネプロレポート

2018/12/15

12月14日(金)東京・TBS赤坂ACTシアターで、THE CONVOY SHOW vol.36『ONE!』が開幕した。初日に先立ちゲネプロ公演が行われたので、今回はその模様をレポートする。 先日のStagebook取材で、今村ねずみさんと後藤健流さんが「今回の『ONE!』は踊りまくり歌いまくる」とおっしゃっていたが、その言葉どおり冒頭から全力疾走。THE CONVOY SHOW史上最多となる11人のメンバーの迫力あるダンスに、オープニングから圧倒された。シンプルなスーツ姿で踊っているのは、これから始まる芝居の舞台となるのが会社だからだろうか。 ある一人の少女が、とあるテレビ制作会社に出した1通の手紙をきっかけに物語が動き出す。その少女の願いを叶えるために、年末のクリスマス特別番組に向けて11人のテレビマンたちが力を結集する。テレビへの思いや愛着は、昭和、平成と時代は違っても11人それぞれ ...

INTERVIEW
convoyshow-one

今村ねずみ、後藤健流インタビュー! THE CONVOY SHOW vol.36 『ONE!』への意気込みを語る

2018/12/13

「走り出したら止まらない」を合言葉に、さまざまなエンターテインメントショーを30年以上続けているTHE CONVOY。vol.36となる『ONE!』が、2018年12月14日(金)から12月17日(月)にかけてTBS 赤坂ACTシアターで上演される。 今回THE CONVOY SHOWを主宰する今村ねずみさんと、昨年の『asiapan』に引き続き参加となる後藤健流さんに、今回の作品への意気込みを聞くことができた。大ベテランの今村さんが若手とどう向き合っているのか、そして後藤さんはどのように受け止めているのかなど、盛りだくさんの話を紹介する。   ――vol.36となる『ONE!』はどのような内容の作品でしょうか?  今村:クリスマスシーズンなので、それに色を添えた作品を作りました。出演者みんなが一つになって、あーでもないこーでもないと言いながら作品を作っていく、CONVOYのもの ...

INTERVIEW
SUTTHINEE-サンドイッチの作り方-西園みすず、八島諒

劇団SUTTHINEE(スットハイニー)旗揚げ公演! 『サンドイッチの作り方』 

2018/12/01

2018年12月19日(水)から12月24日(月)、パルスタジオ(東京・板橋区)において劇団SUTTHINEE(スットハイニー)の旗揚げ公演『サンドイッチの作り方』が上演される。この作品は2015年に初演された荒木太朗のオリジナル作品で、2度目の上演となる。 今回主演を務める西園みすずさん、助演の八島諒さんに話を伺うことができた。2人の対談と、脇を固める後藤紗亜弥さん、阿部大地さん、浅倉一男さんが語ってくれた公演への意気込みも併せて紹介する。 西園みすずさん、八島諒さん 対談にて ―― 今回お二人は恋人同士の設定ですけど、どういう風に演じていこうと思っていますか? 八島:僕の役はすごくお茶目なんです。僕も結構お茶目なほうなので「普段と変わらなくないか?」と思ってます。 西園:(爆笑)安心しました! ―― 西園さんは彼女として八島さんを応援する役どころですが……? 西園:私は普段グループで活 ...

INTERVIEW
イキザマ3-石原壮馬-岩田華怜

RISU PRODUCE vol.21『イキザマ3』 W主演・石原壮馬、岩田華怜インタビュー

2018/11/23

2018年12月5日(水)から12月9日(日)にかけて、東京芸術劇場シアターウエストで、RISU PRODUCE vol.21『イキザマ3』が上演される。2015年に初演、2016年に再演された作品が2年ぶりに劇場へ帰ってくる。 今回W主演を務める石原壮馬さんと岩田華怜さんにインタビューすることができた。初参加の二人を見守るように、本作3回連続の出演となる横関健悟さん(RISU PRODUCE)、谷口勇樹さん(RISU PRODUCE)、朝枝知紘さん、2回連続出演の吉川柳太さん、中尾太一さんにも同席いただき、お話を伺ったので紹介する。 ――『イキザマ3』はRISU PRODUCEを代表する作品ともいえます。出演オファーを受けた時の気持ちとオファーを受けた理由をお聞かせください。  岩田:私は今回出演されている重松隆志さんと前回の舞台で共演させていただきました。その時に重松さんからRISU ...

INTERVIEW
阪本浩之

雀組ホエールズ『享保の暗闘~吉宗と宗春』 主演・阪本浩之インタビュー「観に来た人の気分が上がる作品にしたい」

2018/11/13

2018年11月14日(水)から11月25日(日)にかけて、シアターグリーンBOX in BOX THEATERで、雀組ホエールズ第14回公演『享保の暗闘~吉宗と宗春』が上演される。社会派の芝居に定評のある劇団が、今回時代劇を上演する。 初日が5日後に迫った中、主演の徳川宗春を演じる阪本浩之さんに話を聞くことができた。今回の公演にかける意気込みと、これからの雀組ホエールズについて熱く語ってもらったので紹介する。 ――今回の公演はどのような内容の作品でしょうか?  今回は江戸中期、享保の改革が行われた時代に生きた、徳川吉宗と徳川宗春の話です。徳川宗春って、知らない人も多いと思うのですが、実は愛知県で「好きな偉人は誰ですか?」と聞くと、1位に織田信長、2位に豊臣秀吉、3位が徳川宗春というぐらい人気がある人なんです。 じゃあ、徳川宗春は何をした人かというと、物語の中でもいろいろ説明をしていますが ...